アナクロフェアリング 販売再開
製品のアップデートに伴い販売を一時的に停止しておりました「アナクロフェアリング」の販売を再開します。
走行中フェアリングは様々な「揺れ」にさらされております。
それはエンジンからの振動であり、路面から受ける車体の振動でもあります。
振動はボルトの緩み、部品の破損にもつながります。
フェアリングに手を加えることでこれらの振動を抑えることは出来ませんが振動に屈しない、より耐久性を有する製品に出来ないものかと試行錯誤したことが今回のアップデートのはじまりでした。
アルミ合金から作成したフェアリング本体自体を強化することも試みました。
走行中のフェアリングを観察すると振動が集中する箇所が見つかりました。その箇所に補強を加えることで振動対策を行いましたが結果は芳しいものではありませんでした。
一部が強化されると振動は強化されていない箇所(これまではそれほど振動の影響を受けていなかった場所)へと移動しました。
そこでこの場所にも補強を加えてみます。すると予想通り振動は次の弱い場所(揺れやすい場所)へとターゲットを変え移動しました。
フェアリング本体を実際に手にしていただいた方は気付いていただけると思うのですが大きさの割にフェアリングはそれほど重くはありません。
風防効果に秀でた大型のフェアリングですが取り付けることによって車重が増し、車両の機動性が失われてしまっては失敗だと考えております。フェアリングのあらゆる箇所に補強を入れる、素材の厚みを上げることは重量増につながる行為であるため避けたい選択肢でした。
取り付け用ステーに手を加えることは各部品、そして全体のバランスをもう一度検討し直すことであり容易であるとは言えない作業です。しかし、前述のようにフェアリング本体を強化しないのであればステーに変更を加える以外に道はありません。
時間はかかりましたが最終的に2箇所のステーがフェアリングを支える上で重要な役割を果たしており、この2箇所のステーに変更を加えることでフェアリング全体に与える振動の影響を大幅に削減できることがわかりました。
今回のアップデートにより耐久性や使い心地が大きく改善されたと考えておりますが外観は以前のものから変わっておりません。
これまでは別売りとさせていただいておりましたハンドルストッパーですが今後は「アナクロフェアリング」の付属品となります。別途ご注文いただく必要はありません。
クリアとスモーク2色ご用意させていただいておりますスクリーンのみが別売りですのでアナクロフェアリングご注文の際はお気をつけ下さい。
アナクロフェアリングは以下の場所からご注文可能です。
(欠品中の場合は納期として1ヶ月から2ヶ月程度要する場合がございます。在庫状況につきましてはメールにてお問い合わせください)
https://www.tmo-products.com/anachrofairing
・XL1200CX Roadster用アナクロフェアリング:160,000円(税抜)
・XL883N, XL1200X用アナクロフェアリング:160,000円(税抜)
・アナクロフェアリング用スクリーン(クリア):14,000円(税抜)
・アナクロフェアリング用スクリーン(スモーク):15,000円(税抜)
XL1200CX Roadster with Anachro-Fairing
グリップは握り心地と操作性を優先し選択されております
リアフェンダーを含め後部を切り詰めることはモーターサイクルのカスタマイズにおいてポピュラーな手法ですがここではあえて延長することによって独自性を強調しております
ロードスター用タンデムステップブラケット
構造上タンデムステップを取り外さねばならず、二人乗りが「不可」となります
ハーレーダビッドソン純正バックステップと共存可能なRoadster用タンデムステップブラケットです
取り付けると車体に違和感なく馴染み純正部品と見まがうほどです
ご予約、お待ちしております
ETCロックケース ロードスターへの取り付け例
フレームのダウンチューブ付近はブレーキラインと干渉するため車体下のABSユニットが設置された場所へ装着しなければなりませんでした
フォーティーエイトやアイアン、スーパーローといった車両に関しては従来通りですが2016年モデルから登場したXL1200CXロードスターに関してはフロントフォークやフェンダー形状の違いによりダウンチューブ上部への取り付けも可能です
ETCロックケースはEC11-M(日本無線製車載器JRM-11、ミツバ製車載器MSC-BE31使用時)、
またはEC51-M(ミツバ製車載器MSC-BE51、
MSC-BE51W使用時)をご使用ください
ケースに加えスペーサー「G31(MSC-BE31用)」
もしくは「G51(MSC-BE51、MSC-BE51W用)」が
必要となります
XL1200CXロードスターのみダウンチューブ上部にETCロックケースの取り付けが可能です
2017年モデル スポーツスター
そしてXL1200CX ロードスター カスタム
・Harley-Davidson Forty-Eight
・1200 Custom
・Roadster
・Superlow
および小振りなガソリンタンクに高めのハンドルバーなど70年代を彷彿させるSeventy-Twoの2台は
ラインナップから消えてしまいました
やはり最も注目を集める車両は2016年春に登場して以来まだそれほど時間の経過していないXL1200CX ロードスターではないでしょうか
現在”XL1200CX ロードスタープロジェクト”を進めております
メインボディにFRP等樹脂素材は使用せずアルミ板から叩き出して製作しております
という形で還元してまいります
もちろん現在制作中であるこのロードスター用アルミ製フロントカウルも完成次第販売予定です
ハーレートライディング 試乗車一覧
・免許の無い方やお子様もタンデム走行を体験できます
ツーリングモデルからスポーツスターモデルまで様々な車両を時間の許す限り試乗していただけます
当日甲子園自動車教習所へ入校のお申し込みをされた方には特典もご用意しております
5月29日(日曜日)は是非甲子園自動車教習所へお越し下さい
【試乗車一覧】
1) STREET 750:水冷エンジン、小振りな車体が魅力的
2) XL883N Iron:デザインだけでなく機能面も改善された2016年モデル
3) XL1200CX Roadster:倒立フォーク、パワフルなエンジン、「走る」スポーツスター
4) FXDF Fat Bob:独特なヘッドライトにテールライト、個性的な容姿
5) FXSB Breakout:排気量が拡大された2016年モデル
6) FLSTFBS Fat Boy S:1801ccのエンジンを搭載した特別モデル
7) FLHXS Street Glide Special:純正スポーツマフラー装着車両
8) FLHTK TC L Ultra Limited Low:足つきの良さが生み出す安心感
XL1200CX ロードスター 試乗レポート
XL1200CX ロードスターについて青木タカオ氏による試乗レポートが公開されました
紀元前600年に開港して以来、地中海の良港をめぐり様々な人種が覇権を争い、今もパリに次ぐフランスの大都市となっているマルセイユをスタート&ゴールに設定し、およそ300kmの道のり。タイトコーナーの続くワインディングをひたすら走り続けたが、なぜゆえにH-Dモーターカンパニーがこのような難コースをアテンドするのか、南仏の太陽がたっぷりと降り注ぐテラスでコーヒーブレイクする頃にはよくわかった。この新型ロードスターは高いスポーツ性能を持ち合わせ、コーナリングでこそ、その真価を発揮するのだ。
まず、スポーツスターファミリー最強と断言できるのが、その充実した足回り。インナーチューブ径43mmの倒立式フロントフォークとプレミアムライド・エマルジョンショックを前後サスペンションに採用し、さらに専用設計のアルミキャストホイールにラジアルタイヤを履く。このフットワークの良さが、南仏特有のタイトコーナーを待ち遠しいものにしている。
現行スポーツスターでは唯一の装備となる注目の倒立式フロントフォークは初期からしなやかに動き、街乗りでも乗り心地の良さを感じるが、ワインディングをハイペースで駆け抜け、負荷をかけてこそ真価を発揮する。115mmという余裕あるサスペンショントラベルの奥底まで使い切っても、そこから踏ん張りがしっかりと効き、乗り手は安心してラジアルタイヤに荷重をかけていけるのだ。
φ300mmフローティングマウント式ローターをデュアル装備するのもロードスターならではで、そのコントロール性の高さとストッピングパワーは圧倒的。ハードブレーキングが必要なときもABSがあるから安心してレバーを握り込めるし、初期のABS搭載車のようなリアでのABS介入が早過ぎるといった不満も一切ない。連続するコーナーをハイペースで駆け抜けたいときも、うっすら砂の浮くスリッピーな路面にも関わらず、フロントブレーキを若干引きずったまま進入するという最先端スーパースポーツのような乗り方ができるから驚く。
そして新設計のローライズハンドルバーが、アグレッシブなライディングポジションをもたらし、ホールド性の高いリブ付きのツーアップシートはスポーツライディングのための体重移動をしやすくしている。ステップも程良い位置にあり、開発陣が乗車姿勢を徹底追及してきたことがよくわかる。
もちろん、熟成の域に達した1,201ccエアクールドEvolutionエンジンは頼もしく、スロットルを一捻りすればどの回転域からでも力強く加速してくれ、軽快な車体を機敏に走らす。エンジンを豪快に引っ張り上げて、高回転で粘り強くパワーを絞り出す大排気量エンジンの醍醐味を味わうのも良し、早めにシフトアップして不等間隔爆発をもたらす45度Vツインの鼓動感を全身で感じつつノンビリ流すのも気持ちがいい。
フューエルタンクの上にはレーシングストライプがあしらわれ、アナログ式タコメーターには速度を表示するディスプレイが埋め込まれた。まさに“ロードスター”の名に相応しい装備内容とその走りのポテンシャル。ハーレーダビッドソンのラインナップのなかでも、スポーティーさに磨きをかけたのがスポーツスターファミリーだが、もう一つ上の走りを体感したいならロードスターで決まりだ。